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事例・実績
CASE電鋳加工の事例
仙台郊外のお寺からのご依頼
貴金属による『中空電鋳製品の製造方法』(特許番号: 2881717)で10Kgの純金電鋳製の仏像を仙台のお寺に納入しました。
素材 | 純金10Kgの電鋳製品 |
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めっきの種類 | 金めっき |
納入時期 | 1997年9月 |
FLOW電鋳加工の流れ
- 01.母型制作
- 製品の母型をワックス(WAX)で作成します。
この事例では現物の仏像をシリコンゴムで型取りしました。傷つけないよう細心の注意を払います。
※ワックスで作成した母型に通電ジグを取り付けた状態
- 02.導体化処理
- ワックスは不導体(絶縁体)のため、そのままでは電気めっきが行えません。
そこで銀鏡反応を利用してワックス表面に薄い銀皮膜を付与することで、ワックスを金属化します。
- 03.銅めっき
- 導体化されたワックスの表面に銅を200~300µmの厚さでめっきします。
銅めっき表面の仕上がりは問題ではありません。ワックスに接触している側のめっき面が重要となります。
- 04.ワックス溶解処理
- 銅めっき完了後、中のワックスを溶かし出します。
※内側から銅の綺麗な面が現れる
- 05.金電鋳
- ここまでの作業で銅製の型ができました。
マスキングをした上で型の内側に金を必要な量だけ付着させます。今回は純金10㎏を電着しました。
※純金めっき中の状態
- 06.銅めっき溶解処理
- マスキングを剥離した後、銅めっき層を硝酸で溶解し完成です。
※銅めっきを溶解した直後の状態